根分岐部病変とは?奥歯特有の歯周病の治療法と予後を解説

      2026/06/20

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで、根分岐部病変とは?奥歯特有の歯周病の治療法と予後を解説

こんにちは、国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。

根分岐部病変(こんぶんきぶびょうへん)は、奥歯などの複数の根に分かれている分岐点において、炎症が生じたり歯を支える骨が溶けたりしている状態を指します。
今回は、根分岐部病変の基本的な知識や治療法、予防方法について解説します。

 

根分岐部病変とは

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根分岐部病変は、複数の根を持つ奥歯において、根が分岐する部分に歯周病が進行し、骨の破壊や歯肉の退縮が起こっている状態を指します。
根分岐部が歯周病の進行によって露出し、この部分に汚れが入り込むと、セルフケアだけで除去することは基本的にできません。
その結果、蓄積した歯垢や歯石が慢性的な炎症を引き起こします。

 

根分岐部病変の原因

歯周病の進行による骨吸収

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根分岐部病変が起きる主な原因は、歯周病の進行です。
歯周炎が悪化すると、歯を支えている骨が周囲から少しずつ失われます。
奥歯において、この骨の減少が根の分かれ目にまで及ぶことで、根分岐部病変が生じます。

 

セルフケアの難しさ

歯周病で骨が溶け、さらに歯ぐきが下がると、隠れていた根の分かれ目が外へ露出します。
この露出した部分は奥まった位置にあるうえに形も複雑で、歯ブラシや歯間ブラシの毛先が届きません。
こうした構造上の理由で汚れが溜まりやすくなることが、根分岐部病変をさらに悪化させる要因です。

 

咬合性外傷

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過度な噛み合わせの力や、噛み合わせのバランスの乱れも、根分岐部病変が生じたり進んだりする要因です。
歯ぎしりや食いしばりによって過剰な力が歯にかかると、土台となる骨に負担がかかり、骨の減少が進行します。
歯周病と噛み合わせによる負担が重なると、根分岐部病変の進行は一段と速くなります。

 

根分岐部病変の治療法

初期治療

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根分岐部病変の治療は、歯周病の基本治療から始まります。
スケーリングやルートプレーニングと呼ばれる処置によって、歯の表面や根にこびりついた歯垢・歯石を取り除きます。

あわせて、日頃のケアを見直すことも欠かせません。
歯科医師や歯科衛生士から、汚れが溜まりやすい根の分かれ目に合わせた清掃方法を教わり、自分に合ったブラッシング技術を身につけることが大切です。

 

歯周外科治療

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初期治療では状況が変わらない場合や、根分岐部病変が進んでいる場合には、歯周外科治療を検討します。
フラップ手術と呼ばれる処置では、歯ぐきを一時的に開くことで、根の分かれ目を直接目で確認しながら清掃します。
これにより、通常の器具では届かない場所にある歯垢や歯石もしっかりと取り除くことができます。
さらに、根の分かれ目の形を修正して、日々のケアがしやすい形状に整えることもあります。

 

根切除術・ヘミセクション

根分岐部病変が特定の根だけに起きている場合、その根だけを取り除く方法で治療を行う場合もあります。
状態に応じて、歯を分割して悪いほうの根を抜く「ヘミセクション」や、根の一部を切り取る「根切除術」が行われます。

これらの方法は、病変の原因となっている根を取り除くことで、残った健康な根を活かして歯を保存するための処置です。
ただし、残す側の根が骨でしっかりと支えられていることが条件となります。
また、処置後は歯の土台の形が変わるため、改めてかぶせ物を作り直し、噛み合わせの機能を整える必要があります。

 

再生療法

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失われた骨や歯周組織の再生を促す「歯周組織再生療法」も、根分岐部病変の治療に応用されています。
再生材料を使用して、破壊された組織の回復を図ることで、抜歯を避けられる可能性が高くなります。
ただし、この治療を検討できるのは、病変が比較的軽度なケースに限られます。
また、年齢や全身状態、喫煙の有無なども治療の結果に大きく影響するため、事前の慎重な診断が欠かせません。

 

抜歯

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根分岐部病変が高度に進行し、他の治療法では保存が困難と判断された場合は、抜歯を選択せざるを得ないこともあります。
抜歯後は、インプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴治療によって、失った歯の機能を補います。

 

根分岐部病変の予後と管理

治療後の予後

根分岐部病変の予後は、病変の進行度と治療方法によって大きく異なります。
初期段階で発見し治療を行った場合は、比較的良好な予後が期待できます。
一方、進行した根分岐部病変の予後は厳しく、長期的には抜歯に至る可能性が高くなります。

 

定期的なメンテナンス

根分岐部病変の治療後は、定期的なメンテナンスが不可欠です。
通常、3か月に1回程度の頻度で歯科医院を受診し、歯垢や歯石の除去、根分岐部の状態の確認、口腔衛生指導などを受けます。
定期的なメンテナンスを継続することで、歯を長期的に保存できる可能性を高めることができます。

 

セルフケアの継続

患者さん自身による日常的なセルフケアも、予後を左右します。
通常のブラッシングに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的清掃用具を使用し、丁寧にケアすることが重要です。

 

全身管理とリスク因子の改善

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糖尿病や喫煙などのリスク因子がある場合、これらの管理や改善も予後に大きく影響します。
糖尿病の方は、血糖コントロールを良好に保つことで、歯周病の進行を抑制できます。
また、喫煙を続けていると、どれだけ丁寧に治療やメンテナンスを行っても、再発リスクが高くなります。
禁煙することで、口腔内を良好に維持しやすくなります。

 

咬合管理

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過度な噛み合わせの力や、噛み合わせのバランスが崩れている状態も、その後の経過に影響を及ぼします。
歯ぎしりや食いしばりがある場合はナイトガードの使用、噛み合わせのバランスが崩れている場合には咬合調整や補綴治療を行い、残っている歯への負担を軽くしていくことが重要です。

 

まとめ

根分岐部病変は、複数の根を持つ奥歯特有の歯周病で、根が分かれている部分に炎症や骨の減少が起きている状態です。
この場所は形が複雑で手入れが届きにくいため、通常の歯周病よりも処置が難しく、その後の経過も厳しくなりやすい傾向があります。

原因は主に歯周病の進行ですが、掃除のしにくさや根の形といった構造上のリスク、噛み合わせによる負担、さらに糖尿病や喫煙などの全身的な要因も深く関わっています。
初期段階では自覚症状が少ないため、定期的な歯科検診を通じて早めに変化に気づくことが重要です。

 



国立深澤歯科クリニック :https://www.fukazawashika.com/

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