口唇ヘルペスと口内炎の違いとは?見分け方と対処法を解説

      2024/11/20

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで口内炎の見分け方の解説

こんにちは、国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。

日常生活でよく起こる、歯以外の口腔内トラブルとして、「口唇ヘルペス」や「口内炎」があります。
この二つの疾患はその症状が似ているため混同されがちですが、実際にはその原因や症状、対処法は異なります。
そこで今回は、口唇ヘルペスと口内炎の見分け方、具体的な対処法について解説します。

 

口唇ヘルペスとは?

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで口内炎の見分け方の解説

口唇ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス(HSV-1)によって引き起こされる感染症です。HSV-1型ウイルスは一度感染すると体内に潜伏し、ストレスや免疫力の低下などがきっかけで再発するという特徴があります。

感染の際には、発熱や喉の痛み、口内や唇の周囲に痛みを伴う水疱が現れます。そして、この口内にできた水疱を「ヘルペス性口内炎」と呼びます。症状が出るのは幼児が多いですが、感染症のためタオルや食器の共用から家族に感染することも少なくありません。

 

口内炎とは?

口内炎は口腔内の粘膜に発生する炎症の総称であり、その原因はビタミン不足、ストレス、外傷、アレルギー、自己免疫疾患など多岐にわたります。
また、その原因に応じていくつかの種類に分類されており、それぞれ症状や治療法が異なります。

 

アフタ性口内炎

一般的に「口内炎」と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、アフタ性口内炎です。
アフタ性口内炎はお口の中の粘膜にできる、周囲が赤く腫れ、中心部は白または黄色っぽい色をした、痛みを伴う円形のできもののことです。複数同時に現れることもあり、原因としてはビタミン不足、ストレス、外傷、ホルモンバランスの変化などが挙げられます。

症状を和らげるためには、ビタミンB群やビタミンCを含むサプリメントの摂取や、ストレスや疲れをためない生活をすること、口腔内を清潔に保つことが大切です。
通常、アフタ性口内炎は1〜2週間で自然によくなりますが、痛みを緩和するために市販の口内炎薬を使用することもできます。

 

ヘルペス性口内炎

前述した、口唇ヘルペスの症状の一つとして現れるのがヘルペス性口内炎です。
ヘルペス性口内炎は、頬や唇の内側の粘膜だけでなく、舌や歯ぐき、のどにも水ぶくれができます。
また、水ぶくれの症状の前に唇やその周辺にピリピリとした違和感や痛みを感じるのも特徴です。一度感染するとウイルスが体内に潜伏するため、免疫力が低下した時などに再度症状が現れますが、再発を繰り返すごとに症状が軽くなる場合がほとんどです。

ヘルペス性口内炎は感染症のため、感染が疑われる場合には医療機関で治療を受けましょう。
口内炎のように自然治癒を待っていると、その間に周囲の人間に感染を広げてしまう恐れがあります。
ヘルペス性口内炎は、耳鼻咽喉科で治療を受けることができます。

 

カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎は、カンジダ菌による感染症で、特に免疫力が低下している人や抗生物質を長期間使用している人に多く見られます。
カンジダ性口内炎になると口内に白い斑点ができ、急性期の場合にはガーゼなどで拭うとふき取ることができますが、慢性化するとふき取れなくなります。
また、表面が赤い、紅斑性のカンジダ症もあります。

治療には、抗真菌薬の塗り薬やうがい薬が用いられます。口腔ケアを行って、お口の中を清潔に保つことも必要です。

 

ニコチン性口内炎

ニコチン性口内炎は喫煙者に見られる疾患です。
たばこの煙や熱によって、口内の粘膜が白く変色したり、赤い斑点ができたりしますが、初期には自覚症状がない場合が多く、症状が進行してから違和感や痛みに気付くようになります。

対処法として何よりも大切なのは禁煙です。また、ニコチン性口内炎はがんへと進行することがあります。
そのため症状を放置せず、禁煙をし、早めに歯科医院を受診しましょう。

 

外傷性口内炎

外傷性口内炎は、カタル性口内炎とも呼ばれる、口腔内の粘膜に赤い炎症や斑点、水疱が現れる炎症です。
名前の通り、外傷によってできた口内炎のことであり、矯正器具や入れ歯、火傷や薬品の刺激によってできた傷が口内炎となります。

予防と治療のためには、まず、矯正治療中の方や入れ歯を使用している方は、器具がきちんと口に合うよう調整されているかどうかを確認しましょう。口内のどこかに器具があたる感覚がある場合には、歯科医院での調整が必要です。
また、できてしまった外傷性口内炎に対しては、熱い食べ物や辛い飲食物を控え、患部をできるだけ刺激しないようにする必要があります。
治療を促進するために、抗生物質を含む口腔用軟膏やトローチを使用することもあります。

 

口唇ヘルペスと口内炎の見分け方

口唇ヘルペス(ヘルペス性口内炎)は、唇やその周辺に小さな水疱が現れます。
初めはチクチクする感覚やかゆみがあり、その後、小さな水疱ができ、それが1~2週間ほどで乾きはじめ、かさぶたが形成されます。
再発の引き金となるのは、ストレス、疲労、免疫力の低下などです。それに対し、アフタ性口内炎は口腔内の粘膜に白または黄色っぽい潰瘍ができます。
周囲が赤く縁どられたように見えます。また、アフタ性口内炎では水ぶくれはできません。

 

再発を防ぐための生活習慣

ストレスや疲れをためない

ストレスは免疫力を低下させる大きな要因です。適度な運動や十分な休息、趣味の時間を設けることでストレスを軽減しましょう。
また、睡眠の質を維持するため、寝る前にはリラックスする時間をとり、規則正しい生活リズムで生活するようにしましょう。


バランスの取れた食事

ビタミンやミネラルをバランスよく含む食事を心がけましょう。
特にビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、鉄分、亜鉛などを摂取できる、緑黄色野菜や果物、赤身の肉、魚、全粒穀物などをバランスよく摂るのがおすすめです。


口腔ケア

アフタ性口内炎やニコチン性口内炎を予防するためには、日常的な口腔ケアも欠かせません。
歯磨きやデンタルフロスを使ってお口の中を清潔に保ち、定期的に歯科検診を受けましょう。

 

まとめ

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニック

口唇ヘルペスと口内炎は一見似たような症状ですが、水ぶくれができるものとできないものという違いがあります。
また、口唇ヘルペスは周囲の人に感染の恐れがあることも特徴です。
自分や周りの人の健康を保つため、水ぶくれの症状に気付いた場合は、できるだけ早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 



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