虫歯による顔の腫れは放置するとどうなる?リスクや応急処置方法を解説

      2025/03/10

国立市の歯医者、国立深澤歯科クリニックで、虫歯による顔の腫れについて解説

こんにちは、国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。

虫歯によって顔が腫れてしまった場合、その痛みや不快感は生活に支障をきたします。
「どうすれば腫れがひくのだろうか」「安静にしていれば徐々におさまるだろうか」と、その後の経過について不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、虫歯による顔の腫れについて、その原因や放置した際のリスク、応急処置や治療法を解説します。

 

虫歯で顔が腫れる状態とは

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虫歯は、進行の度合いに応じてCOからC4までの5段階に分類されます。
COは初期の状態で、自覚症状は乏しいものの、適したケアや処置を行えば歯を削らずに治療ができる可能性がある段階です。
これに対し、虫歯によって顔が腫れるという状態は、C3以降の進行段階を意味しています。
この段階では、虫歯が歯の神経にまで達しており、歯に触れたり食べ物をかんだりしなくても激しい痛みを感じます。
さらに進行しC4になると、虫歯によって神経が壊死し、歯を残せる可能性がほとんどなくなります。

このように虫歯が重症化して神経にまで達し、歯の根元に膿がたまると、頬や歯ぐきの腫れが起こります。
このような状態を膿瘍といい、これは歯髄に入り込んだ細菌が歯根膜に到達し、そこで炎症を引き起こしている状態です。
このような症状は、虫歯だけでなく歯周病でも発生することがあります。

 

虫歯による顔の腫れを放置するリスク

痛みや腫れがさらにひどくなる

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虫歯の進行を放置すると、腫れと痛みが持続的に増していき、場合によっては顔の広範囲が腫れあがってしまいます。
膿の増加による圧迫が原因で炎症が拡大し、周囲の細胞が腫れてしまうためです。
それに伴い、顔全体の印象が一時的に変わってしまうこともあります。

 

神経が壊死する可能性がある

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虫歯による顔の腫れを放置すると、虫歯がさらに進行し、神経の壊死を招くリスクがあります。
歯冠のほとんどが失われ、かろうじて歯根部分が残っているかどうかという状態です。
痛みは、ズキズキと激しい痛みが続く場合もありますが、神経の壊死により痛みを感じなくなっている場合もあります。
また、口臭も強くなります。

 

歯を残せない可能性が高くなる

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顔の腫れが出ている状態で虫歯を放置することで、歯を保存できなくなるリスクが高まります。
歯を失うと、食事の際の不自由さだけでなく、発音や表情にも支障が出るなど、日常生活の質に大きな影響を及ぼします。
また、ほかの歯への影響や、かみ合わせのずれが生じるため、長期的にはほかの歯を失うリスクや歯並びが崩れるリスク、顎関節症のリスクも増加します。
加えて、インプラントや入れ歯といった失った歯を補うための治療が必要になるため、経済的・時間的負担もかかることになります。

 

虫歯で顔が腫れた場合の応急処置方法

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虫歯によって顔が腫れてしまった場合、まずは速やかに歯科医院を受診するようにしましょう。
もし、すぐに受診ができない場合には、応急処置をすることで痛みや腫れを緩和させられる可能性があります。

すぐに行える応急処置としては、腫れた部分の冷却があります。患部を冷やすことで炎症を和らげ、一時的に痛みを抑えます。
水で絞った冷たいタオルや、タオルでくるんだ保冷剤などを使い、腫れた部分を優しく冷やしましょう。
また、痛みを和らげるために市販の痛み止めを利用するのも、一つの方法です。
痛み止めはあくまで一時的な処置のため根本的な治療にはなりませんが、耐え難い痛みがある場合には決められた用法と用量を守り服用しましょう。

加えて、口内を清潔に保つことも、炎症の悪化防止につながります。
ただし、直接患部を刺激する恐れがあるため歯磨きは控え、マウスウォッシュやうがい薬を使ってください。その際は、刺激が少ない製品を選ぶと良いでしょう。

 

虫歯で顔が腫れた場合の治療法

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顔が腫れるほど虫歯が進行した場合、一般的には感染した歯髄を除去する「根管治療」が行われます。
根管治療では、細菌に侵された部分を取り除き、根管内を徹底的に清掃した後に、消毒を済ませた根管を密閉します。
また、炎症が顔全体に拡がり、感染がほかの組織や全身に影響を及ぼす可能性がある場合には、抗生剤が処方されるのが一般的です。

 

虫歯以外で顔が腫れる原因

歯周病

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歯周病では、歯と歯ぐきの間に入り込んだ細菌が増殖し、歯周組織を破壊することで炎症を招きます。
それにより、歯ぐきだけでなく、顔にも腫れが及ぶことがあります。
歯周病で腫れが発生している場合には、セルフケアと歯科医院でのケアで細菌を除去し、炎症を抑える必要があります。

 

親知らずの炎症

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親知らずが正常に生えずに炎症を起こした場合にも、顔が腫れることがあります。
特に、埋没している親知らずや、部分的にしか表面に歯が見えていない親知らずは、細菌が繁殖しやすく、炎症の原因となります。
炎症の原因となっている親知らずがある場合は、鎮痛剤や抗生剤の服用で炎症を落ち着かせてから抜歯をするのが一般的です。

 

歯ぐきや顎骨の腫瘍

歯ぐきや顎骨に腫瘍ができた場合、顔が腫れることがあります。
腫瘍には良性と悪性がありますが、良性腫瘍であっても放置すると大きくなり、ほかの歯や組織に影響を及ぼすことがあるため、歯科医師による検査と診断を受けることが大切です。

 

歯根の割れ

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衝撃などによって歯根に亀裂が生じると、そこから細菌が侵入し、炎症を引き起こします。
これが進行すると、炎症がひどくなり、顔が腫れてくることがあります。
このような歯根破折の初期症状としては、むずむずとした違和感や浮いたような感覚、詰め物やかぶせ物がよく外れるといった症状があります。
特に神経を抜いた歯に起こりやすいため、神経を抜いた歯にこのような症状がある場合はできるだけ早く歯科医院を受診するようにしましょう。

 

まとめ

国立市の歯医者、国立深澤歯科クリニックで、虫歯による顔の腫れについて解説

虫歯による痛みや頬の腫れを和らげるためには、可能な限り早く歯科医師の診断を受けることが大切です。
また、日常的な歯のケアを怠らず、定期的に歯科検診を受けることで、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。
痛みや腫れに悩まされることなく生活を送るためにも、健康を守るためにも、日頃から丁寧なセルフケアを心がけましょう。

記事監修:歯科医師 深澤智人

 



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