口が乾燥するのはドライマウスが原因?治療法や自分でできる対処法を解説

      2024/09/20

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックでドライマウス対策

こんにちは、国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。

「口の中が乾燥している気がする」
「口臭や口の中のねばつきが気になるようになってきた」
そのようなお悩みがある場合、それはドライマウスが原因かもしれません。

唾液の分泌量が低下するドライマウスについて、その原因や治療法、対処法を説明します。

 

ドライマウスとは

ドライマウスとは、口の中の唾液の量が少なくなり、乾燥する状態のことです。
口腔乾燥症とも呼ばれており、男性よりも女性に多い症状として知られています。

下記のような症状に思い当たる点がある方は、ドライマウスの可能性があります。

口やのどの乾きが続いている

口の中がねばねばする

口の中が乾燥して、食事や会話がしづらい

口の渇きが原因で、就寝中に目を覚ますことがある

口臭が強くなった気がする

唇の乾燥やひび割れが気になる

口内炎ができやすくなった

口の中がヒリヒリする

 

ドライマウスの原因

薬の副作用や病気

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックでドライマウス対策

「口腔乾燥症」が副作用になっている薬は数多くあります。
鎮痛剤やアレルギー薬など、日ごろから使っている薬でも唾液の減少が起こる可能性があり、そこに生活習慣や加齢が重なるとドライマウスになりやすくなります。
血圧を下げるための降圧剤や、睡眠導入剤や抗うつ薬などの神経に作用する薬でも、唾液が減少しやすくなります。

また、病気が原因で唾液量が減少することもあります。代表的なのは、ドライアイやドライマウスが主要な症状として知られる、シェーグレン症候群です。
自己免疫疾患の一つであり、女性の発症率が高い病気です。
そのほかには、高血圧症、糖尿病、腎機能障害の方、花粉症やアレルギー性鼻炎で鼻が通りにくい方などもドライマウスになりやすいといわれています。

 

生活習慣や加齢

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックでドライマウス対策

唾液の量は、生活習慣や加齢にも影響を受けています。
例えば、ストレスがたまっている方や緊張を感じやすい生活をしている方は、交感神経が優位に働いている時間が長く、口の中が乾燥しやすくなります。

また、喫煙習慣がある方やアルコール・カフェインをよく摂取する方も唾液の分泌量が少なくなります。
歯並びや鼻炎などが原因で口呼吸が癖になっている方も、口が開いている時間が長いため口が乾きやすくなります。
そのほか、よくかまずにものを食べるのが習慣になっている方や、咀嚼をあまり必要としない柔らかい食べ物を好んで食べている方も、唾液の分泌量が減ってしまいます。

そして、加齢でも唾液の分泌量は低下します。これは、唾液腺の機能低下やホルモンバランスの変化、筋力低下によるものです。
特に更年期は女性ホルモンの低下による影響を受けやすいため、ドライマウスをはじめとした症状が出やすくなります。

 

唾液の役割

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックでドライマウス対策

では、唾液が減ることでどのような問題があるのでしょうか。
「口が乾燥する」とだけ聞くと、生活にさほど大きな影響はないように感じますが、唾液には乾燥を防ぐ以外にもさまざまな役割があります。

例えば、唾液は口腔内を清潔に保つための自浄作用や抗菌作用を持っています。
それにより、歯や舌についた汚れを洗い流し、虫歯や歯周病の発生を抑制しています。
そのため、唾液が少なくなることでこの作用が得にくくなると、虫歯や歯周病が進行しやすくなってしまいます。

同様に、口内に細菌が繁殖しやすいため、口臭も強くなります。
そして、唾液による口腔内の潤いは、粘膜の保護にも役立っています。

唾液が少なくなると乾燥により口腔内が傷つきやすくなり、口内炎などの炎症も起こりやすくなります。
さらに、唾液が正常に分泌されていることで、ものが飲み込みやすくなっているという点も忘れてはなりません。
口内が乾燥するとものが飲み込みにくくなるため、誤嚥性肺炎などのリスクが高くなります。
また、唾液に含まれる抗体は、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防にもつながると考えられています。

 

ドライマウスの治療法

ドライマウスの治療は、主に歯科医院や内科で受けることができます。
糖尿病や高血圧症などの病気を患っていてかかりつけのクリニックがある場合には、まずはそのクリニックで相談してみてもいいでしょう。

一般的な流れとしては、唾液の分泌量の検査をした後に、生活習慣指導や口腔マッサージ、内服薬などを用いて治療を行います。
ただし、ドライマウスの治療は症状を緩和するための対症療法となることが多く、原因となっている生活習慣を改善することが重要になります。

 

自分でできる対処法

こまめな水分摂取
唾液を出しやすくするために、水分をとるようにしましょう。
一度に大量に飲むのではなく、こまめにとることが大切です。
また、アルコールやカフェインは利尿作用があり逆効果になる恐れがあるため、できるだけ水を摂取するようにしてください。

食事の仕方や内容を見直す
よくかみ、水分を摂取しながら食事をとるようにしましょう。
また、酸味のある食べ物のほか、こんぶ、納豆、セロリ、ニンジン、アーモンドなども唾液分泌を促進してくれる作用があります。

唾液腺のマッサージや口周りのエクササイズ
口周りのマッサージやエクササイズをすることで、唾液の分泌を促すことができます。
唇を突き出す動きと頬を膨らませる動きを交互に繰り返すエクササイズや、口を大きく開けた状態で舌を上下左右に動かすエクササイズ、唾液腺を刺激するマッサージなどをしてみましょう。

保湿剤の使用
ドライマウスの対策グッズとして、いろいろな種類の保湿剤がドラッグストアや歯科医院で販売されています。
口の乾燥で夜中に起きてしまう方や、そのほかの対策をとるのが難しい要介護者の方などの場合は、ぜひ使ってみてください。
スプレータイプやマウスウォッシュタイプ、ジェルタイプ、泡タイプなどがあり、使う方の健康状態や生活スタイルに合わせて選ぶことができます。

タバコやカフェイン、アルコールを控える
唾液減少の要因となる、タバコやカフェイン、アルコールを控えることも大切です。
ゼロにすることが難しい場合には、「コーヒーは一日に一杯まで」「アルコールは週に3日まで」というように、量や回数を決めてみましょう。

 

まとめ

ドライマウスは「口呼吸を減らす」「ストレスをためないようにリフレッシュする時間を作る」といったことでも改善する可能性があります。
生活習慣が原因だと考えられる場合には、まずは自分でできる対処法を試してみましょう。
それでもなかなか良くならない場合には、ほかの原因がある可能性がありますので、歯科医院やかかりつけのクリニックに相談してみてください。

 



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