更年期女性に多い「口腔灼熱症候群」の症状と治療法を解説

      2026/01/20

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで、更年期女性に多い「口腔灼熱症候群」の症状と治療法を解説

こんにちは、国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。

口腔灼熱症候群は、舌や口唇、口蓋に持続的な不快感をもたらすにもかかわらず、外からは見えにくいため理解されにくい疾患です。
更年期のホルモン変化などが関与すると考えられていますが、原因は解明されていません。
今回は、口腔灼熱症候群の症状や診断方法、治療法、更年期女性のオーラルケアのポイントを解説します。

 

口腔灼熱症候群とは

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで、更年期女性に多い「口腔灼熱症候群」の症状と治療法を解説

口腔灼熱症候群とは、舌や口唇、口蓋、頬の内側など、口腔粘膜に原因不明の痛みや不快感が続く状態を指します。
舌の痛みを「舌痛症」として別に扱う場合や、口腔灼熱症候群の一症状とみなす場合など、解釈が分かれており、海外では舌痛症を口腔灼熱症候群の一部とする考え方が一般的ですが、国際的に統一された見解はまだありません。

共通して言えるのは、明らかな器質的異常が認められないにもかかわらず、慢性的な痛みや不快感が生じる疾患であるという点です。
発症は中年以降の女性に多く、特に更年期前後での発症が多いとされています。
そのため、女性ホルモンの変動に加え、ストレスや心理的要因、睡眠障害など複数の因子が関与すると考えられています。

男性にも起こりますが頻度は低く、この男女差には、ホルモンの影響だけでなく、痛みに対する感受性や閾値の差も関係していると考えられています。

 

口腔灼熱症候群の症状

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口腔灼熱症候群では、舌や唇、口蓋などの口の中全体、または舌に限定して、持続的あるいは途切れ途切れに灼熱感やピリピリした感覚、しびれのような症状が現れます。
朝は比較的軽く、日中から夕方にかけて徐々に強くなる傾向です。
痛みの表現は、「やけどのよう」「ヒリヒリする」「ピリピリする」「チクチクする」「しびれる」といったように、人によってさまざまです。
強さに関しても、軽度から日常生活に支障をきたすほどの重度まで幅があります。

痛みのほか、口腔乾燥や味覚の異常がみられることもあります。
口腔乾燥は唾液の量に関係なく感じることがあり、味覚の異常では、金属のような味、苦味、塩辛さを感じたり、味が分かりにくくなったりすることがあります。
さらに、心理面への影響も大きく、慢性的な痛みによって不安や抑うつを抱えたり、社会的な孤立感を強めたりすることがあります。
結果として、食事制限や睡眠障害、体重減少などの二次的な問題が生じ、全身の健康に影響を及ぼす場合もあります。

 

口腔灼熱症候群の原因

口腔灼熱症候群の原因は明確にはなっていませんが、神経の異常やホルモンバランスの変化、心理的ストレス、薬の副作用や栄養不足、糖尿病や自己免疫疾患などが関係すると考えられています。

 

口腔灼熱症候群の診断

口腔灼熱症候群は、口の中に異常が見つからないのに痛みや灼熱感が続く疾患です。
そのため診断は、症状の経過や性質、生活習慣、服薬状況などを詳しく聞き取ったうえで、口腔内の観察や触診、血液検査、唾液検査、細菌・真菌検査、必要に応じた画像検査などを行い、ほかの病気を除外することで行います。

 

口腔灼熱症候群の治療

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口腔灼熱症候群や舌痛症は、明確な原因が解明されていないため、確立された治療法はありません。
そのため、治療の目的は日常生活の質を高めることや、痛みを自分でコントロールできるようにすることに置かれます。
薬物療法では、神経の痛み伝達を抑える作用がある抗うつ薬または抗不安薬が使用されます。

また、抗てんかん薬も神経性の痛み軽減のために使用されます。
局所的な治療としては、うがい薬やクリームの塗布が試みられますが、作用は一時的である場合が多いです。
心理的アプローチとしては、認知行動療法が行われます。
これは、痛みに対する考え方や対応方法を見直すことで不安や恐怖を軽減し、生活の質を向上させることを目的としています。

さらに、リラクゼーションや瞑想、ヨガ、規則正しい生活、適度な運動、良質な睡眠などによるストレス管理も大切とされています。
栄養面では、血液検査によって不足が確認された場合にビタミンB群や亜鉛などを補充することがあります。
生活習慣に関しては、辛い・酸っぱい・熱いといった刺激の強い食品を避けること、口腔内を清潔に保つこと、十分な水分摂取を心がけることが推奨されます。

 

口腔灼熱症候群の診療科

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口腔灼熱症候群の診療は、症状や原因に応じて診療科が異なります。
歯科や歯科口腔外科では、口腔内の器質的異常や歯科的原因の除去が中心です。
心療内科や精神科では、心理的要因やストレス、うつ・不安状態に対する治療が行われます。
また、ペインクリニック(麻酔科)では神経ブロックなど特殊な疼痛治療が検討されることがあります。
そのほか、内科や婦人科、耳鼻咽喉科など複数の科が連携し、全身的な評価や治療を行うこともあります。

治療には数か月から数年かかる場合があり、途中で中断せずに長期的に取り組むことが重要ですが、必要に応じてセカンドオピニオンを受けることで、より適した治療方針が見つかることもあります。

 

更年期のオーラルケアのポイント

ドライマウス

更年期を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、唾液の分泌が低下することでドライマウスが起こりやすくなります。
こまめに水分をとること、室内の湿度を適度に保つこと、糖分を含まないガムや酸味のある食品を取り入れることなどで、唾液分泌を促しましょう。

 

歯周病

更年期では、女性ホルモンの減少により唾液の分泌が減りドライマウスになりやすく、あごの骨も弱くなるため、歯周病リスクが高まります。
歯磨きの回数を増やし、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってプラークコントロールをすることが大切です。
加えて、歯科医院でスケーリング・ルートプレーニングなどのクリーニングを定期的に受けるようにしましょう。

 

まとめ

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで、更年期女性に多い「口腔灼熱症候群」の症状と治療法を解説

口腔灼熱症候群は更年期の女性に多く見られる疾患です。
原因は特定されていませんが、ホルモンの変化、神経の異常、ストレス、栄養状態など、さまざまな要因が関与すると考えられています。
治療では薬物療法や心理的アプローチ、生活習慣の見直しを組み合わせ、症状の軽減と生活の質の向上を目指します。
症状が目に見えないため一人で悩んでしまうことも多いですが、症状を感じたら一人で抱え込まずに医療機関を受診するようにしましょう。

 



国立深澤歯科クリニック :https://www.fukazawashika.com/

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