インプラント治療後に歯ぐきが下がった?歯肉退縮の原因や治療法を解説

      2024/08/20

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックのインプラント治療

こんにちは、国立市の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。

失った歯を補う治療の一つであるインプラント。
入れ歯やブリッジと比べて見た目やかみ心地がより天然歯に近いことが魅力です。
また、人工歯のため虫歯になるリスクがないというメリットもあります。

しかし、虫歯にならないからといってケアをしなくていいわけではありません。
天然歯と同じように日々丁寧なケアをしていないと、歯肉退縮や歯ぐきの炎症が起こり、せっかく入れたインプラントが抜けてしまう恐れがあるのです。

 

歯肉退縮とは

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックによる歯肉退縮の解説

歯肉退縮とは、歯ぐきの位置が下がり、隠れていたはずの歯根が見えてしまう状態のことをいいます。
歯肉退縮が起こっている歯は、虫歯や歯周病、知覚過敏になりやすく、見た目の美しさも損なわれます。
インプラントを入れている歯で歯肉退縮が起こった場合は、人工歯根が見えてしまう可能性もあります。

歯肉退縮は、治療をしても元通りに戻すことは難しい症状です。
そのため、「歯が長くなった気がする」「歯磨きや水を飲んだ時に歯がしみる」「歯と歯の間にすき間が開いてきた」「歯がぐらぐらする」といった自覚症状がある場合は、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。

 

インプラント治療後に歯ぐきが下がる原因

インプラント周囲炎

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックのインプラント治療

インプラント治療をした後に歯肉退縮が起こった場合、まず考えられる原因はインプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲で起こる歯肉と歯槽骨の炎症のことです。
歯周病と同じ細菌が原因で起こり、症状も歯周病に似ていることから、インプラント版の歯周病といえます。

歯ぐきの腫れや赤み、出血、痛み、口臭、歯肉退縮といった症状が出ることも歯周病と同様ですが、一つ異なっているのはインプラント周囲炎は歯周病よりも進行が早いということです。
人工歯の周りの歯ぐきに比べてインプラントの周りの歯ぐきは抵抗力が低いことが、その原因だと考えられています。

インプラント周囲炎は、インプラント周囲に蓄積した細菌により感染が起こり発症します。
そのため、日々のセルフケアや歯科医院での定期メンテナンスで口腔衛生を保つことが、予防のカギとなります。

 

そのほかの原因

国立の歯医者、国立深澤歯科クリニックで歯肉退縮の原因解説

歯肉退縮が起こる原因は、インプラント周囲炎にも複数あります。
例えば、インプラント周囲炎ではなく歯周病が進行している場合です。
インプラント周囲炎と同様に歯ぐきの炎症や歯槽骨の吸収が症状のため、進行すると歯ぐきが下がっていってしまいます。
また、歯磨きをする際の力が強すぎることも、歯ぐきが下がる原因です。
過剰な力で歯を磨くことで歯ぐきやエナメル質が傷つき、歯ぐきが下がってしまうことがあります。

そのほかには、かみ合わせや歯並びの悪さが歯肉退縮の原因になることもあります。
これは、一部の歯に負担がかかっていたり、骨の厚さが不十分だったりすることで起こるものです。
加えて、抜歯や矯正治療、歯ぎしりや食いしばり、喫煙習慣、加齢なども歯肉退縮の原因として挙げられます。

 

下がってしまった歯ぐきのケア・治療方法

セルフケアの改善

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックによる歯肉退縮の解説

歯肉退縮の症状が軽い場合には、セルフケアで改善が見込める場合があります。
ただし、歯磨きの力が強すぎることが歯肉退縮の原因だったり、進行度合いによっては別の治療が必要になったりすることもありますので、自己判断ではなく歯科医師による診断を受けましょう。
歯科医院でブラッシング指導を受けるのもいいかと思います。

セルフケアの方法としては、何よりも日々きちんと歯磨きをすることが大切です。
歯ぐきに刺激を与え過ぎないよう、柔らかい歯ブラシを使い丁寧に磨くようにしましょう。
また、歯ブラシに加えて歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯の間の汚れも落とすことが重要です。
セルフケアの時間をとるのが難しいという方は、夜寝る前だけでも丁寧に歯磨きをするようにしましょう。

 

歯肉マッサージ

柔らかい歯ブラシや指を使ってなでるように歯ぐきをマッサージする「歯肉マッサージ」は、歯ぐきの血行促進や筋肉の緊張緩和につながります。
腫れや出血がない歯ぐきであれば自分でもできるので、歯磨き後のお口が清潔な状態で試してみましょう。
力を入れすぎないこと、マッサージ後はうがいをすることが大切です。

 

歯科医院でのクリーニング

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックで歯のクリーニング

自宅でのセルフケアに加えて、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも大切です。
歯磨きやデンタルフロスの使用だけでは取り切れない汚れを落とすことができるため、インプラント周囲炎や歯周病、虫歯の発症を防ぎやすくなります。
特にインプラント治療をした箇所は、痛みを感じないため症状に気づきにくいという特徴があります。
トラブルが起こった場合にも初期段階で気づけるよう、定期的に歯科医院に足を運ぶようにしましょう。

 

歯肉移植

歯肉移植とは、上あごなど別の部分から歯肉を移植し、歯ぐきを増やす方法です。
外科治療ではありますが、人工材料ではなく自分の歯ぐきを移植するのでリスクが少ない方法です。

 

再生療法

再生療法は、骨や血液などから組織を再生させる治療法です。
歯肉における再生療法としては、ゲル状の再生誘導材を使用する方法や、メンブレンと呼ばれる人工膜を使用するGTR法などがあります。

 

インプラントの正しいケア方法

国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックによるホームケアアドバイス

インプラントは、人工歯と歯ぐきの境目や、両隣の歯との間に汚れがたまりやすいため、重点的に磨くようにしましょう。
天然歯のケアと同様に、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことも大切です。
また、インプラントは一度入れればその後ずっと使えるというわけではありません。長持ちさせるためには、日々のケアと定期的なメンテナンスが大切です。
インプラント治療を受けた歯科医院の指示に従い、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

 

まとめ

インプラント治療後に歯ぐきが下がったと感じる場合、複数の原因が考えられます。
インプラント周囲炎が原因で歯肉退縮が起こっているのであれば、重症化するとインプラントの脱落や撤去のリスクがあります。

インプラント治療は時間的にも経済的にも負担が大きい治療ですので、せっかく行った治療を無駄にしないためにも、定期的なメンテナンスと日々のセルフケアで長持ちさせましょう。

 



国立深澤歯科クリニック :https://www.fukazawashika.com/

〒186-0002 東京都国立市東1-15-34 2F
電話:042-501-5544

交通アクセス
電車でお越しの方:
JR中央線「国立駅」南口から徒歩3分

PAGE TOP