歯のクリーニングはどのくらいの頻度で受けるべき?適した頻度や種類を解説
2024/07/20
こんにちは、国立駅徒歩3分の歯医者、国立深澤歯科クリニックです。
「虫歯や歯周病を作らないためにはどれくらいの頻度で歯科医院に行くべき?」
「半年に一度クリーニングを受けているけど、この頻度でいいのだろうか?」
この記事では、そのようにお悩みの方に向けて、歯科医院で受けるクリーニングの種類や適した頻度を説明します。
歯科医院で行うクリーニングの種類
まずは、歯科医院で受けることができるクリーニングの種類をご紹介します。
保険適用となるスケーリングやルートプレーニング、フロッシングのほか、PMTCなどの種類があります。
スケーリング(歯石取り)
スケーリングは、歯に付着した歯垢や歯石をスケーラーという器具を使って除去するクリーニングです。
硬くこびりついた歯石をとることを主な目的としており、歯石取りと呼ばれることもあります。
スケーラーにはハンドスケーラーと超音波スケーラーの二つの種類があり、ハンドスケーラーは手動のため、歯や歯ぐきの形状や歯垢や歯石のつき方に応じて細かく施術できるというメリットがあります。
それに対し超音波スケーラーは、超音波振動を利用し広い範囲を素早くクリーニングできることが特徴です。
スケーリングを受けた後に、歯と歯の間にすき間が開き「歯が削られたのでは?」と感じる方もいますが、歯と歯の間にすき間が開くのは、蓄積されていた歯石が取り除かれたためです。
もしくは、汚れとともに歯周病菌が減ったことで、歯ぐきの腫れが治まり、もともとの歯のすき間が見えるようになったという場合もあります。
ルートプレーニング
ルートプレーニングとは、歯周ポケットの中の歯に付着した歯石をとるクリーニングです。
歯周病がある程度まで進行すると、歯周ポケットが深くなり、スケーリングだけでは歯石をとることが難しくなるため行われます。
スケーリングと合わせてSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼ばれることもあります。
フロッシング
フロッシングとは、デンタルフロスを用いて歯と歯の間の汚れを除去することです。
基本的に、フロッシング単体で行うことはなく、ほかのクリーニングと併用して行われます。
PMTC
PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略であり、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って行うクリーニングを意味します。
費用や内容は歯科医院ごとに違いがありますが、フッ化物入り研磨剤と専用の器具を使い、セルフケアでは行き届かない範囲を中心に歯垢や歯石をとっていきます。
標準的なクリーニングの頻度とは?
歯科医院でのクリーニングは、一般的には3、4カ月に一度は受けたほうがいいとされています。
虫歯や歯周病ができていないかのチェックと合わせてクリーニングを受けることで、お口の健康を保ちやすくなります。
しかし、これは一般的な話であり、人によって適した頻度は異なります。
歯の磨き方や回数、歯並びや唾液の量などによって、歯垢や歯石のつきやすさ、虫歯や歯周病のできやすさは異なるからです。
そのため、より自分に合った頻度を知りたい場合には歯科医師や歯科衛生士に質問してみましょう。
また、下記も参考にしていただければと思います。
虫歯ができやすい方や歯周病の方
日々のブラッシングがおろそかになりがちな方や歯並びが悪く汚れがたまりやすい方は、虫歯になりやすいため、1、2カ月に一度クリーニングを受けましょう。
甘い飲み物や食べ物をよくとる方、間食が多い方も、歯石がたまりやすい傾向にあるため、これくらいの頻度でクリーニングを受けるのがおすすめです。
また、すでに歯周病になっている方も、進行をできるだけ避けるために1、2カ月に一度クリーニングを受けたほうがいいでしょう。
かかりつけの歯科医院があり、そこで歯周病と診断された場合には、歯科医師や歯科衛生士から定期検診やクリーニングの頻度を指示されている場合がほとんどかと思いますので、それを守るようにしてください。
歯の着色が気になる方
着色汚れや歯の黄ばみが気になる方は、2、3カ月に一度クリーニングを受けましょう。
定期的にクリーニングを受けることでつるつるの状態の歯面を維持しやすく、着色汚れが付きにくい状態を作りやすくなります。
タバコを吸う方
タバコに含まれるタールは歯に付着しやすいため、喫煙者の方は1、2カ月に一度クリーニングを受けるといいでしょう。
喫煙は歯周病を悪化させやすいため、その点から見ても、頻繁に歯科医院を受診し定期検診とクリーニングを受けておくことが大切です。
セルフケアがきちんとできている方
正しくセルフケアができており、虫歯や歯周病のリスクが少ない方は、3~6カ月に一度のクリーニングでもOKです。
ただし、セルフケアではどんなに頑張ってもすべての汚れを落とすことはできず、自分では気づけない磨き方の癖などがある場合もあります。
そのため、自己判断ではなく歯科医院で一度確認してから決めるようにしましょう。
クリーニング後に気を付けること
歯科医院でクリーニングを受けた後は、一時的に着色しやすい状態になります。
そのため、コーヒーや赤ワイン、カレーやチョコレートといった着色しやすい飲み物・食べ物は控えるようにしましょう。
目安としては、24時間ほどは控えていただければと思います。
また、一時的にしみやすい状態になることもあります。これは、歯面にある膜が一時的になくなっているためです。
そのため、食事をする場合は1、2時間ほど時間を空けるようにしましょう。
ただし、歯周病で歯ぐきの炎症が激しい場合や、たまっていた歯石の量が多く、クリーニング後に刺激が伝わりやすい状態になっている場合には、数日間痛みが続く場合もあります。
そのような場合は優しく丁寧なブラッシングと刺激物を控えることを心がけ、痛みがひどい場合には我慢せずに歯科医院に相談するようにしましょう。
まとめ
自分がどのくらいの頻度でクリーニングを受けたほうがいいか、イメージできたでしょうか。
セルフケアで落とせる汚れはお口全体の6~9割といわれているため、取り切れない汚れは定期的に歯科医院で落とし、歯垢や歯石をためないことが大切です。
自分に合った頻度でクリーニングを受けるようにしましょう。
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